王子様はご主人様!?


「当たり前よっ!!誰があんたみたいな悪魔にっ!!」


あり得ないからっ!!



「じゃあさ、惚れさせてやるよ」



「……は、い?」



い、いまいち意味が……


「花梨は俺に惚れないんだよな?」



「そ…そうよ……」


「なら俺に惚れさせる」



「だ、だから何で、そうなるのよっ!!」



「そんなの……決まってんだろ………」



………えっ



突然真剣な顔をした輝


な、何…この空気……



さっきまでの雰囲気がガラッと代わり、瞬きも忘れたかのように真剣な瞳の輝を見つめる……



「お前のこと……」



ドキドキと高鳴る胸の鼓動


隣同士に座ったことを、今さら恨んだ。



このままじゃ胸の鼓動が聞こえちゃうっ!!



「お前のことさ……」


ギュッと目を瞑って、顎を引いた……その瞬間



――ちょん



「からかうの面白ぇんだもん。」



……は?



人差し指で額をちょんと押した輝


「……面白い?」



「そ。だから、ゲームだよ。」



……ゲーム?




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