王子様はご主人様!?
花梨の家族-輝Side-
「輝っ!」
勢いよく飛んでくるバスケットボール
「おうっ!」
そのままドリブルをして、シュートを決める
「ナイシュー!!」
走り寄ってくる蒼依とハイタッチを交わす
「よし。じゃあ今日は終わるか。明日本番だしな。」
「あぁ―…」
明日の球技大会に向けて、放課後はチームで練習をしている
「輝先輩っ!!タオルどうぞ」
頬を赤くして、タオルを差し出してきた女
「ありがとう」
そう言って微笑む
「い、いえっ///」
「輝くんっ!あたしのも使って!」
「あたしのもっ!!」
どんどん渡されるタオル
こんなにいらねぇ―つーの。
なんて思いながらも、笑顔で渡されるタオル受けとる
「相変わらずだね―。輝くんは♪」
俺ほどではないが、タオルを持って近づいてくる蒼依
「こんなに渡されても邪魔だって。ほらよ」
教室に戻りながら、貰ったタオルをすべて蒼依に渡した
「またかよ…。」
呆れた表情で俺を見る