王子様はご主人様!?
「お前さ、そこまでして綾香ちゃんの機嫌を取ってどうするんだよ」
「綾香と約束したからな。」
「だからって……」
「俺、生徒会室行くから」
「おっ、おいっ!」
蒼依が止めるのも聞かずに、生徒会室に向かった
綾香は約束を破られるのが嫌いだ…
特にあの約束は絶対に守らなくちゃいけない……
『綾香を裏切らない…』その約束は……
父親に裏切られ続けた綾香……
そんな綾香は心に深い傷をおった。
俺と再開した時の綾香は、何も感情のないような目をしていた。
やっと…やっとここまで、綾香が笑えるようになったんだ……
綾香は絶対に裏切られない……
生徒会室のドアを握る手が自然と強くなっていることに気付き、力をゆるめる
とにかく置きっぱなしのバックを取って、さっさと帰ろ…
――ガラッ
「………へ」
「…………え」
目の前に飛び込んできた信じられない光景
「っ…きゃぁぁ――っ!!///」
バッと制服のブラウスを羽織って、しゃがみこむ花梨