王子様はご主人様!?
「な、なんで居るのよ―っ///」
俺に背中を向けたまま叫ぶ
いやいや。
悪いのは俺か!?
「お前がここで着替えてるのが悪いんだろ!!」
そう。
ドアを開けた俺の目に飛び込んできたのは、花梨の着替え姿
恐らく、花梨も球技大会の練習をしてたんだろ…
「だっ、だからってノックくらいしてよっ!ってか出ていって!!」
はあ?
俺が悪いみたいじゃないかっ!
つ―かここで着替えること事態、おかしいだろっ!
「別にお前の裸見たって何も思わね―よっ!!」
「っ……」
一々騒ぐなつ―のっ!
「帰る……」
「は?……お、おいっ!!」
俺にぶつかり、生徒会室を出ようとする花梨
「そんな格好で外に出る気かよ……」
まだブラウスのボタンは留められてなくて、はだけている状態
そんな状態じゃ、ここを出すわけにはいかないだろ?
「………」
何も言わない花梨にイラッとくる
「花梨。」
腕を掴んでいるのに、ただ何も言わず黙ってうつ向いている