王子様はご主人様!?
先輩たちもいるから優勝は無いと思ってたのに―…
今勝ったのは3―B
つまり上級生……
上級生を抜いての決勝って……
「でも優勝は難しいんじゃない?」
「え?」
輝を囲むようにして集まっている輪を見つめながら、唯が呟いた
「次の対戦相手って、3―Cだよ。」
「えっ!?3―C!?」
「そうそう。じゃあ、あたしもバレーの準備してくるね―♪」
「あっ、うん。あたしも後で応援行くね」
「ありがと」と言い残し、唯は去っていった
にしても3―Cか―……
だったら大丈夫かな?
だって3―Cはバスケ部だけで作り上げたチーム
もちろんバスケでの優勝の大本命
そんなチームに勝てるわけないよね…?
…唯の応援前に水でも飲んでこよ。
タオルを手に持ち、水道に向かった
唯の試合、すぐにあるんだよね。
なんて考えながら水道に向かうと、見覚えのある人影が……