王子様はご主人様!?


「ふっ…。だって会長だから。お前よりは偉いんだよ」



「っ……」



「タオル、サンキュな。」



もう一度だけ頭を撫でて、あたしの横を通る



その時に感じた違和感…


――ガシッ



「え……?」



何?みたいに振り向いた輝


「ちょっと待った。」



「…んだよ。…っておいっ!」



しゃがんで右足首を掴んだ


「っ!!」



「……やっぱり」


輝が隣を通った時に一緒カクッとした



「いつから痛めてたのっ…?」



ちゃんと見ないとわからないけど、赤く腫れている


「別にこれくらい平気だって。」



嘘ばっかり…



こんなに腫れてて、痛くないわけない。



「保健室行くよ!」



「は?別にいいよ。もう決勝始まるからウォーミングアップしねぇと…」



「いいからいくのっ!!」



自分でも驚くほどの声が出た



< 83 / 348 >

この作品をシェア

pagetop