王子様はご主人様!?
「ふっ…。だって会長だから。お前よりは偉いんだよ」
「っ……」
「タオル、サンキュな。」
もう一度だけ頭を撫でて、あたしの横を通る
その時に感じた違和感…
――ガシッ
「え……?」
何?みたいに振り向いた輝
「ちょっと待った。」
「…んだよ。…っておいっ!」
しゃがんで右足首を掴んだ
「っ!!」
「……やっぱり」
輝が隣を通った時に一緒カクッとした
「いつから痛めてたのっ…?」
ちゃんと見ないとわからないけど、赤く腫れている
「別にこれくらい平気だって。」
嘘ばっかり…
こんなに腫れてて、痛くないわけない。
「保健室行くよ!」
「は?別にいいよ。もう決勝始まるからウォーミングアップしねぇと…」
「いいからいくのっ!!」
自分でも驚くほどの声が出た