王子様はご主人様!?


とにかく誤解を解かなくては……


「確かに綾香は大事だけど…「い、いいですっ!!」



「えっ…?」



「輝くんにまさか彼女が居たなんて知らなくて…」



お、おいっ!!いつの間に彼女になってんだよ!



「いや、だから違「本当にいろいろ聞いちゃってごめんなさい。彼女さんとお幸せに」



それだけ言って走るように教室を出ていった



え……



え…………



えぇぇ――っ!!



「ぷっ…あははっ!」



ぼーぜんとしている俺の横で、大爆笑している蒼依



「お前どうしてくれんだよ……」



恐らくこの話しが広まるのはそう遅くないだろう…



「別にいいじゃん。困ることなんて別にねぇだろ?」


困ること……?



確かにない…けど……



チラッと花梨を見るとバッチリ合ってしまった目



「っ……」



でもそれはすぐに反らされてしまった



一瞬だけ、胸が痛んだ気がした……




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