神はしばしば俺を内面世界に呼んだ。


俺は、神の話す内容をよく聞いて学んだ。
この世界の事。黒が消える必然性。


俺は、自分が主人格で無ければと何度も思った。


この人たちは、俺でも無いのに俺以上に俺を思ってくれている。
そんな葛藤が自分の中に渦巻いていた。


自分はどうすべきか。そんなこと分からない。


神の言うとおり、自我の進化の可能性を探るのか。
現状を維持すべきなのか。



もう、どうでもいい。

空白感が自分を包む。



自分が神?人格一人守れないで誰が神だ!



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