恋愛上等
帰り道…奈々から聞いた。
上履きが隠されていた事。
俺が病室に入る前に…
奈々に弱音をはいた事。
………何で俺に何も言わねぇんだよ。
俺を頼れよ―…。
家に着くと、誰かが玄関辺りに立っていた。
「すいませ……。お前…何でここ―…」
可憐がいた。
「こんばんは♪美来ちゃん怪我したんだってぇ?ハハ」
「何笑ってんだよ…」
何だよこいつ―…
美来は怪我したってのに
「可憐だよ?」
「は……?」
可憐は、いきなり言い出した。
「上履き隠したのも、階段から落としたのも。」