恋愛上等
何て言ったのかよく分からなかったあたしは聞き返した。
「奈々…?今…何て…?」
「言いなよ…?答えてあげれないけど。1人で抱え込むのはやめなよ……?うちら、親友でしょ?」
奈々はそう言った。
あたしはその言葉を聞いて…涙が止まらなかった。
あたしの事、こんなにも考えてくれる友達がいたんだな。
でも、拓海は来なかった。
退院する時も…やっぱりいなかった。
退院してから、始めて学校に行く日。
緊張する…。
みんなに久しぶりに会うから―…。
あたしが教室に入ると