恋愛上等
図書室には…誰もいなかった。
「……よ」
「何が…可憐がスキだから…よ。」
「何でキスしたのよ…」
「何で…何で可憐なのよ…」
「あたしから離れないって…言ったじゃん。約束してくれたの…嘘だったの?」
「ねぇ…拓海。何で……?」
「あたしが入院してる間に何があったの…?」
「拓海ぃ……」
あたしは涙が枯れる程泣いた。
泣いたって拓海は帰らない。
分かってる
それでも……こんなの耐えられないよ
誰もいないと思っていた図書室に…
人がいたなんて知らず…。
「まじかよ……。」