プリクラ童話

私のプリクラ手帳は大学一年のお盆で止まっていた。

八冊目の半分からは空白。




記憶――チェストを開くと、そこには約百三十枚の台紙のままのプリクラが出てきた。

大学生の分。

便利なもので、シールの隅に日付があるから考えずに並べることができた。

若い私が居る。

不思議で、本当に不思議。

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