叶わない願い
…確かに。だけど……
「だけど…嫌な予感が、するんだ……」
「…………」
「このままなにもしないのは、きっとダメだよ…」
気がつけば、アタシの身体は震えていた。
なんで震えているのかはわからない。ただ、無意識に震えて、下を向いていた。
「何、怖がってんだよ」
上から、翔太の声がした。
「ほら、行くんだろ?外」
上を向こうとした瞬間、翔太に腕を引っ張られた。
「えっ!ちょ…」
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