Sweet*Lover…
ふーん、と呟きながら天宮くんは制服の胸ポケットからタバコを取り出した。
「わりぃ、吸わせて」
タバコ吸うんだ…。
何か、意外。
タバコをくわえながら左手でライターを持って火をつける姿が、やたらセクシーで不覚にもドキドキしてしまった。
「か、書き終わったから出してくるね」
一応、天宮くんに一言かけてからあたしは教室を出た。
もちろん、天宮くんはタバコを吸ったままで反応は特にないけど。
数分後、あたしは荷物を取りに教室に戻った。
教室は、誰もいないようだった。
でも、かわりに教室には天宮くんが吸っていたタバコの香り。