Sweet*Lover…
「はぁ…」
「琉依、浮かない顔してどうしたの?」
心配そうにあたしを見上げるのは、寧々ちゃん。
「天宮くんのことなんだけど…」
「んー?」
あたしは、寧々ちゃんに昨日の放課後のことを一通り説明した。
「…というわけでですね、風邪ってあたしのせいだと思うんですよ…」
寧々ちゃんは話を聴き終わった瞬間、「すっごーい!!」と言って喜びだした。
「寧々ちゃん…大丈夫?」
「だって…あの冷徹王子がだよ!!?女の子のこと、家まで送ったりするんだぁー!!」
1人で勝手に盛り上がる寧々ちゃんを横目に、あたしはもう1度大きなため息をついた。