学園スパイラル~夢と希望と正義とバカと~
「そろそろ始業時間だ」
匠は左腕の時計をちょいちょいと指で示す。
「げっ!? たこ焼き食えなかった!」
「おい!? ちょっ、まっ──!?」
走り去る二人の背中に手を伸ばすが、まったく相手にされず正門に吸い込まれていく背中を見送った。
「おい……」
ポツンと取り残された隼人は、頬をかすめる風に寂しさを感じつつその場から遠のいた。
匠は左腕の時計をちょいちょいと指で示す。
「げっ!? たこ焼き食えなかった!」
「おい!? ちょっ、まっ──!?」
走り去る二人の背中に手を伸ばすが、まったく相手にされず正門に吸い込まれていく背中を見送った。
「おい……」
ポツンと取り残された隼人は、頬をかすめる風に寂しさを感じつつその場から遠のいた。