学園スパイラル~夢と希望と正義とバカと~
「こないだと同じだと思うなよ。今日は有段者を連れてきたんだからな!」

「へえ」

 さして驚いた表情は見せず、むしろ感心するようにこちらを見つめる匠という少年に隼人はいぶかしげな表情を浮かべる。

「落とし前というのは、どういうものでしょうか?」

「は? ええと……。お前らをボコボコにすることだ」

 場の状況に似つかわしくない、丁寧な問いかけに隼人は思わず答えた。

「私もそこに加わったのは何故でしょう」

 匠は小さく首をかしげた。
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