学園スパイラル~夢と希望と正義とバカと~
「あ~。朝は昨日の売れ残りを電子レンジで温めるから、初めから作らないんで少し安めに売ってくれるんだ」

「なるほど」

「てめぇら! 限りなく無視してんじゃねぇ!」

 いい加減にしろよと怒鳴ったとき、

「お前ら早く帰れよ~」

「はーい」

「先生もお気を付けて」

 匠たちの後ろを自転車で四十代ほどの男が通り過ぎた。

「──は? え?」

 だから、なんでそんな軽いノリなんだよ。隼人は遠ざかる男の姿を唖然と見送る。
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