学園スパイラル~夢と希望と正義とバカと~
「仲良くしようね~」

 こいつの馬鹿っぽさには多少の苛つきはあるが、見た目に騙された自分はもっと馬鹿だよなと隼人は改めて己を恥じた。

「それでは、我々はこれで」

 匠は軽く会釈してくるりと背中を向ける。

「お、おう」

 隼人たちは呼び止める理由もなくそのまま見送った。
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