学園スパイラル~夢と希望と正義とバカと~
「そんなの関係ないっス!」

「あれ?」

「あ、健さん! おはようっス!」

「健さん?」

 駄菓子屋に行こうとしていた健は、やたらと腰が低くなっている隼人に怪訝な表情を浮かべた。

「あ、たこ焼きっすか? 俺が買ってきます!」

「え、いいよ」

 そんな健の言葉など聞かず、隼人は一目散に走っていった。

「どういうこと?」

「私の子分になるそうだよ」

 それに健は、ああ……と妙な納得を示し、また一人増えたんだなと遠ざかる隼人の背中を見つめた。
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