空から見た君



「私、死んだの」

「なんで、死んだの」

「いつ、死んだの」

いくら尋ねても表情を崩さないそのひと。

ふんわり、ふんわり、微笑んだ。

「もしかして、あなたは天使ですか」

尋ねると、ゆっくり頷いた。

「天使、ですか」

もう一度問うと、また静かに頷いた。

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