-片思い-
「・・・ かなッ!!??」
「・・奏ぅ」
涙で化粧はボロボロだし…
 口からは血が流れていて…
いまだに涙が止まらなかった。
泣きながら奏にすべてを話したんだ

夜遊びし続けたことを怒られた事
 パパが始めてあたしを怒って
 初めてビンタされたこと
口答えしたこと…
 そして…
“パパなんか死ね”
と 言った事
 後悔している。

あたしは昔からパパっ子だった。
 何をするのもパパと一緒。
幼稚園までは
『と-ちゃ』
と呼んでいて…小学校に上がったときに
『ぱぱ』
と言うようになった。
今二十歳でもう結婚したお姉ちゃんは
ママっ子だった。
お姉ちゃんのことをぁたしは
『さ-姉』
と呼んでいた。
 姉の名前は さな。
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