-片思い-
玲人はあたしの手を引き病院に入って
「相沢の病室は・・」
と看護婦さんと話していた。
夜の病院は薄暗くて気味が悪い。

がらがらッ…

「…!!!かな・・」
お母さんがあたしを見つけた。
そしてさなねぇが飛びつくようにあたしの前に来て…
バシッ
「…ッ何してたのよッこんなときまで!!こんな時間まで!!」
さなねぇは目に涙をためながらも
あたしの頬を叩いた。
そして泣き崩れた。
「…ッ・・ごめんッ・なさい」
あたしは小声で謝ると
パパの横のいすに腰掛けた。
震えがとまらないことがあたしでもわかった。
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