winter game
栗田君が嬉しい事を言ってくれた。
これからも話せるんだ…。
「あたしも…栗田君の教室行って、
呼びだしちゃっていい?」
「全然、OK!!」
「茜、どうだった~?」
教室に戻ると、美紀が聞いてきた。
「うん。いつもと同じだった!」
「…告白はまだか~。
何か進歩はなかったの?」
「えっとね~…これからも呼びだしても
迷惑じゃない?って、聞かれた!!」
「良かったじゃん!!?
やっぱ栗田君、茜のこと好きなんだよ?」
「…それはわかんないけど。
あたしも栗田君のクラス行って、
呼びだしてもいい?って聞いたら、
全然OK!!って言ってくれたんだよー♥」
「もーー!!!! 完璧ラブラブでしょ?
この調子で行けばきっと付き合えるよ!!」
「そうなってくれれば超嬉しいんだけどね?」
美紀の言葉にあたしは喜んだ。
付き合いたいとかはまだわからないけど、
大好きなのは確か。
「卒業するまでに付き合っちゃいなよ?」
……そうだ、そこが問題だ。