winter game


栗田君が嬉しい事を言ってくれた。

これからも話せるんだ…。

「あたしも…栗田君の教室行って、
 呼びだしちゃっていい?」

「全然、OK!!」



「茜、どうだった~?」

教室に戻ると、美紀が聞いてきた。

「うん。いつもと同じだった!」

「…告白はまだか~。
 何か進歩はなかったの?」

「えっとね~…これからも呼びだしても 
 迷惑じゃない?って、聞かれた!!」

「良かったじゃん!!?
 やっぱ栗田君、茜のこと好きなんだよ?」

「…それはわかんないけど。
 あたしも栗田君のクラス行って、
 呼びだしてもいい?って聞いたら、
 全然OK!!って言ってくれたんだよー♥」

「もーー!!!! 完璧ラブラブでしょ?
 この調子で行けばきっと付き合えるよ!!」

「そうなってくれれば超嬉しいんだけどね?」

美紀の言葉にあたしは喜んだ。

付き合いたいとかはまだわからないけど、
大好きなのは確か。


「卒業するまでに付き合っちゃいなよ?」


……そうだ、そこが問題だ。










< 2 / 31 >

この作品をシェア

pagetop