winter game
「うん。
でもまぁ 別に隠してるつもりじゃ
なかったし、知ってくれて嬉しいよ!」
「そう??」
「うん、お互い頑張ろうな!!
絶対、二人揃って合格!! なっ!!!!」
「…う、うん!!!!!!!!!!」
うわぁ!!!!!!!
栗田くんにこんな事言われちゃった♥
ヤバいね!!?
ヤバい!!!!!!!!!!!!
あたしは心の中で、一人興奮していた。
「でも俺、受かる自信ないんだよな…」
栗田くんは弱気気味に呟いた。
「大丈夫だよ!!?
二人とも受かるって凪良が…」
「えっ? なぎ……えっっ???」
「あっ!!!? な、何でもない!!!!」
(ヤバイ…さっきからヤバイこと
言いかけてるし!!!!)
「とにかく、大丈夫だよ!!」
こうして、本日の昼休みは終了した。
教室に戻ってみると、女子に
質問攻めされている凪良の姿が目にとまった。
「ねぇ、堺くんっていつ頃から
オーストラリアに住んでたの?」
「えっと…小学校始まったくらいから!!
お父さんの仕事の関係だったんだ~」
「そっか~!!!! すごーい!!!!!!」
(けっ、全部嘘なのに!!)
あたしは何故かモテている凪良を見て、
ムカッとした。
「てか、あの時和多の推薦
もらってるって頭良すぎ!!!!!」
「そう…??」
「うんうん★ まじ凄い!!!!!」
(……その時和多受ける人の前で
うっさいんだよ、馬鹿!!!!!!)
受かるのはわかってるけど、
やっぱりプレッシャーだ。