winter game
結局、栗田君がどこの高校に
行くのかも聞けずに、あたしは
行きたい高校を見つけてしまった。
本当は、栗田君と同じ高校に行って、
付き合えたらなと思ってた。
けど、恋愛と進路は違うんだと
言い聞かせてきた。
「…明日も塾か~」
もちろん、今日も塾。
明日から学校が休みだって
言うのに、あたしはバタバタしていた。
「…もし、栗田君と違う高校でも
あたしはこの高校に行きたいよ」
本心なのかは自分でもわからない。
けれど、このまま突き進もうと決心した。