オレンジラヴストラック


確実に死んでしまう。


「娘の邪魔をしないでほしいね」


いつもなら低く冷たい声が嫌いでしょうがない。


ザックの手首を掴んで、魔薬を飲むのを阻止してくれたのはお父様だった。


「お父様っ!?」


「何故ですかっ!?」


ザックは背後に居るお父様を睨む。


「コレは返してもらうよォ」


「…マーゼラ」


マーゼラはザックから魔薬を取り返すと、蓋をして私の手に握らせた。


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