オレンジラヴストラック


「お父様は何で……」


「話は後だ。今は時間が無い」


マーゼラは私の背中を押した。


「ありがとう」


崖の下に居る拓也まであと少し。


海面から顔を出し、夕日を見る。


「ソフィアっ!」


私の大好きな声。


「拓也ぁっ!」


拓也は海に入り私の所まで泳いで来てくれた。


私は魔薬を飲んだ。


一瞬緑の光が私たちを包み込んだ。


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