オレンジラヴストラック


慌てて手を放す。


ソフィアちゃんはクスクスと笑っていた。


「改めてよろしく。ソフィアちゃん」


右手を突き出す。


「ソフィアでいいですよ」


俺等は握手を交わす。


細くしなやかな指が俺の手を握る。


力を入れたら簡単に折れてしまいそう。


ガラスを扱うように優しく握り返す。



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