オレンジラヴストラック
俺は自分の目を疑った。
胸に垂れるストレートの髪が舞うと、その下から“ウロコ”が現れた。
それは今まで“ウロコ調の水着”だと思っていた物。
ソフィアの胸にはウロコが付いている。
ソフィアは俺の視線に気付き、慌てて自分を抱くように両手で胸を隠した。
そして潤んだ瞳で俺を見上げた。
「気持ち悪いよね・・・」
そう言って、そっぽを向いた。
そしてついに大きな瞳から涙がこぼれる。
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