オレンジラヴストラック


ソフィアの全てを受け止めてやると思った。


「ありがとう・・・ありがとう・・・」


ソフィアは泣きながら何度も“ありがとう”と呟いた。


再びソフィアの頭を撫でながら、俺の視線はソフィアの後ろにあった。


三日月形の尾ひれ。


それはエメラルド色のソフィアの尾ひれ。


そう・・・尾ひれ。


ソフィアは人間ではない。


俺が恋したのは本当のマーメイドでした。


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