オレンジラヴストラック


ソフィアは肩から頭を上げ、俺を見つめた。


俺は首を曲げ、縦皺の無いぷっくりとした綺麗な曲線の唇に近付く。


ソフィアが目を閉じ、俺も閉じる。


俺の薄い唇がソフィアの唇と重なる。


初めての感触だった。


一度に幸せの波が押し寄せてくる感じ。


何度も何度も角度を変えてフレンチキス。


プランクトンの弱くなった青い光が俺等を優しく包み込んだ。


< 44 / 119 >

この作品をシェア

pagetop