オレンジラヴストラック


「そうだよ」


姫だったんだぁぁー!!


「海のプリンセスがこんな所で人間に会ってて大丈夫なわけ!?」


確か物語では人間に会う事は禁じられていた。


「お父様には内緒」


「それ見つかったらヤバくね?」


「ヤバいよ。でも拓也に会いたいから」


ニッコリと微笑むソフィアの顔は、堪らなく愛おしかった。


俺はソフィアをそっと抱きしめた。


「ありがと」


耳元で囁いた。


< 49 / 119 >

この作品をシェア

pagetop