オレンジラヴストラック


紫色のウロコをまとう魔女に聞く。


「あぁ…そうさ」


魔女はしわがれた声で笑った。


「貴方を探していたんです」


よく見ると右肩から右胸をウロコが覆い、左横腹から上へとのびたウロコは左胸を覆っている。


「アタシを探していたなんて珍しいぃねぇ…ククク」


魔女は少し前に出て私を頭から尾ひれの先まで、品定めをする様にじっくり見た。


「いいだろう…付いて来な」


それだけ言うと魔女は泳いで更に北へ進んだ。


そしてその後を付いて泳ぐ電気魚。


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