オレンジラヴストラック
「あっ、ちょっと待っ…!!」
慌てて暗い海に消えそうな魔女を追った。
どうやら魔女はこの街に住んでいないようだ。
途中振り返りニーニルが居ないか確認する。
もしかしたら魔女と会っているのを知って、お父様に報告しに行ったのかもしれない。
そしたらお父様は私を連れ戻しに来るに違いない。
そうなる前になんとしても足を手に入れなくては!!
「お前、南の海からきたんだろ?」
魔女が口を利いたのは、魔女が住む海底洞窟に着いた頃だった。
「そうよ」