オレンジラヴストラック
「ソフィア姫だね?」
洞窟を奥へ奥へ進みながら聞く。
洞窟の両側にある棚には、何種類もの液体が入った小瓶が並んでいた。
多分それは全て魔薬(マヤク)。
「魔女は何でも分かるの!?」
ようやく魔女は後ろを振り返った。
「そうさぁ。アタシにはコレがついてる」
魔女は私の前から退くと、その後ろからテーブルに乗った水晶玉を見せた。
水晶玉には歪んだ私が映っていた。
「さぁ、ソフィア。このマーゼラ様に何の用だい?」