オレンジラヴストラック


私はゆっくりと深く頷いた。


「魔女が薬を作ってくれるの。ただ…」


「…ただ?」


「ただ…ちょっとだけ拓也の血が必要なの…」


拓也の顔を見れなくて、私は小瓶を握っていた手を見つめる。


「それで…ソフィアはどうなるの?」


「私は…その薬で人間になる」


「ソフィアはそれでいいの?」


拓也は私の手をそっと握った。


私は拓也を見る。


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