あの日のこと
~麗羅side~

「麗羅、お、俺の好きな人は、れ、麗羅だよ。イギリスで会ったころから
ずっと好きだった。」

「えっ…」

突然というか、何というか、理解できなくて

「もう1回言って」

聞き返した

「あぁ恥ずい…えっとね?俺は麗羅の事が好き。ホントに好き。
オヤジが死んで、日本へ来たけどそれでも、麗羅のことが好きだった。
入学式の日、ぶつかったでしょ?一瞬麗羅だと思ったけど、違ったら…
とか思って、気づいたらぶつかって必死に謝ってる俺だった」

「ほ、ホントに?信じていいの??」

ウチは嬉しくて、泣き顔から、笑顔に変わった。

「信じていいよ。ホントに麗羅しか好きになれないし…」

< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop