社長のご指名 *番外編Ⅲ*
第6章 -夫婦-
〜朔夜サイド〜
章菜は、まだ俺を好きでいてくれてるんだろうか。
それとも―――――――
「お母さんに聞いたでしょ?………仕事、減らそうと思って。」
「章菜がしたいようにすればいいよ。だけど、俺に悪いからと思って減らすのは反対。」
一度も目を見てくれない、顔を上げてくれないって凄く辛い。
「それもあったの。朔夜に甘え過ぎてたって今ごろ気付いて………私はモデルが天職だと思うほど好きだし楽しいけど、私の一番は仕事じゃなくて家族と子供たちなの。」
「それは俺も同じ。一番は家族と子供たちって思ってたのに、守れなくて悪かった。」
「謝らなくていいよ……だって、紗衣は朔夜の――――っ。」
章菜が口に出す言葉がわかって、遮るようにテーブルを力の限り叩いた。
「誰がなんと言おうと紗衣は俺の娘だ。」
章菜は、まだ俺を好きでいてくれてるんだろうか。
それとも―――――――
「お母さんに聞いたでしょ?………仕事、減らそうと思って。」
「章菜がしたいようにすればいいよ。だけど、俺に悪いからと思って減らすのは反対。」
一度も目を見てくれない、顔を上げてくれないって凄く辛い。
「それもあったの。朔夜に甘え過ぎてたって今ごろ気付いて………私はモデルが天職だと思うほど好きだし楽しいけど、私の一番は仕事じゃなくて家族と子供たちなの。」
「それは俺も同じ。一番は家族と子供たちって思ってたのに、守れなくて悪かった。」
「謝らなくていいよ……だって、紗衣は朔夜の――――っ。」
章菜が口に出す言葉がわかって、遮るようにテーブルを力の限り叩いた。
「誰がなんと言おうと紗衣は俺の娘だ。」