幼なじみだからこそ…


そんなことを考えながら一人で廊下を歩いていた


その時


『おっ荒田!!』


前から来たのは


『高橋君』


クラスメートの
高橋 雅也【たかはし まさや】君


『荒田一人でいるの珍しいね』


高橋君はくしゃっと笑ってみせた


『あー…っと、うん……ちょっとね』


『ん?どうかした?』


『えっ!?いやいやいや……どうもしてないよっ』


あたしも精一杯笑ってみせた


『そおかー?』


『うん!大丈夫!!』


『そう、ならよかった。荒田は笑っていた方が可愛いよ』


もう一度顔をくしゃっとさせた


お世辞と分かっていてもドキッとしたな///


『///いっいやいや…可愛くなんてないっ!!さっきも隼人に……』


『荒田は可愛いよ』


またお世辞を言った


あー
なんか逆に惨めだよ…



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