ビターな彼に夢中[短編]
帰り道はすっかり真っ暗だ。


でもマサトがいるから怖くない


浮かれた気分でマサトの隣を歩く。


『彼女みたーい♪』


妄想がうっかり口から飛び出した。



『は?』

マサトが私を見た。


『え?』

私もマサトを見た。


え!?

ええ!!


私は口に手を当てた。


自分の発言にパニックになる。


『おいっ』


マサトが私に手を伸ばした。


やだっ!
なに!?


マサトの手に
余計パニックになる私


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