ビターな彼に夢中[短編]
『マサトの言ってる事分かんないよ…!』


『だから…』

マサトはため息交じりに言う。


『お前の気持ちずっと気付いてたけど、こんだけ今までも側にいたって事は?だろ?
俺の態度とかで普通わかるだろ。』



えええ?!


普通わからないよ!



『てかお前もあの日
最後にずっとありがとうって叫んでたろ。だから分かってると思ってた。』


いやいや…

それは送ってもらった事への感謝だったんだよ。



私はマサトを見た。


目があった。


マサトはちょっと困った顔をして言った。


『まぁ…悪かったよ』



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