ビターな彼に夢中[短編]
放課後
高宮はバスケ部に向かう。


高宮が部活に向かう前に
"今度試合があるから見に来い"

と、私に言いに来た。


だからなんで私が…!


言いかけて、思った。

私のどこが良くて
高宮はこんなにしつこいんだろう…。


『高宮は私の何が好きなの?
てか本気なの?』


なんて言い返してくるだろう…


私が構えていると
高宮はさらっとこう言った。


『どこがとか関係ないよ。
お前の存在が好き。』


は…

そ…

存在…?


私は不覚にも赤くなった。


誰でもこんなん言われたら
びっくりして赤くなるよね!?


私が言葉を失っていると
高宮は少し笑って言った。


『んじゃ部活行くから。
気をつけて帰れよ。』



高宮は私の頭に手をのせてから
走って立ち去っていった。



な…

た…高宮~!


だから頭触るんじゃないよっ!




なぜだか心臓がドキドキしていた。



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