迷子の眠り姫〜sweet kiss〜*下*
「……ぁっ」
でも、当然。
それだけじゃ全然終われなくて…
次第にキスは深さを増して。
お互いにもう、止められなくなっていた。
貪るように求め合う唇。
そして…
気づけば、
俺はみさきをベットに押し倒していて…
「航くん…」
俺を見上げるみさき。
瞳は涙で輝いて。
頬は蒸気して。
キスを交わしたばかりの唇は、いつも以上に紅くしっとりと…
そのまま、
本能に委ねたくなってしまったけど…
「……ごめん。」
ギリギリのところで、俺はなんとか自分にストップをかけた。
だって…
「ごめん、病み上がりなのに…」
今の、こんなに弱ったみさきに手を出すワケには…
ゆっくりと、俺はみさきから体を離そうとした…のに、
「いいの。」
みさきがそれを引き止めた。
「え?」
「いいの。続けて?」
「でも…」
戸惑う俺に、みさきの手が伸びてきたかと思えば…
「航くんが…治して?」
そのまま、俺の顔を引き寄せて…
「……っ。」
唇が重なった。
そして……