迷子の眠り姫〜sweet kiss〜*下*
☆.。.:*・ ☆.。.:*
*kiss*
―――…
――――……
―――――………
〜**years later〜
「…ただいま。」
――深夜。
あと少しで日付が変わりそうな、そんな時間。
玄関を開けた俺の元へ、パタパタと急いで駆け寄って来る足音。
帰宅した俺を出迎えてくれたのは……
「おかえりなさい!」
キラキラ輝く笑顔。
疲れた心も瞬時に癒されるよ…って、
呑気に思ってる場合じゃなくて…
「まだ起きてたの?」
俺を見上げる、
無邪気な瞳に問いかけた。
「“ママ”は…?」