迷子の眠り姫〜sweet kiss〜*下*













「……一緒に来る?」





――あの日。


彼女に声をかけたのが

すべての間違いだった。




1人で行けばよかった。

だけど、1人はやっぱり寂しかった。



“知り合い”ってわけじゃない。

言うならば、“顔見知り”程度の関係。





だけど……


彼女は


俺と同じ瞳をしていたから。








案の定、


彼女は、俺の申し出を黙って受け入れた。





そして


それが“過ち”になった。






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