Love Level
Level6〔ライバル出現〕
「あれ?藍沢君?」
「あっ!坂井さん!?」
私たちがカフェにいた時
事件はおきた。
それはよくあるパターンだった。
「ユズ、こちら同じ会社の坂井さん。」
キョーさんに「坂井さん」と呼ばれた女は
ニコりと微笑み言った。
「こんにちは。
藍沢君、こちらは妹さん?」
はい?
イライラメーターが着々とあがっていった。
そして、この数十秒の間に私の頭の中には
「坂井=ムカつく」
という嫌な数式ができた。