Love Level
「今日はお二人にご挨拶とお話をしたいと思い、お邪魔させていただきました。」
キョーさんが改めて言うと、お父さんとお母さんはうんうん、と優しい笑顔で頷いてた。
「僕たち、結婚したいと思っています。
お付き合いした当初は、ユズはまだ高校生でしたので、正直交際を許していただけるかさえ心配でした。
けれど、歳の差など気にしないほど、一緒にいて楽しいですし、これからずっと一緒にいたいと思わせてくれました。
僕が柚さんを守っていきます。」
深々と頭を下げたキョーさんを見て、私も慌てて頭を下げた。
キョーさん、そんな風に思ってくれてたんだ。
「ん〜いいわねぇ〜」
「恭平くん、返品は不可だからな!ハハハッ!!」
「やだー!お父さんったら!」
お父さんとお母さんが笑いながら言う。
「ありがとうございます。」
と言ったキョーさんはホッとした様子。
「緊張した?」
「はは、まぁな。
ほら」
と手を握ってきた。
「ふふっ、手汗やばいね!」