秘密の彼氏
「すごいね、竜二の顔の広さを痛感しちゃった」

ようやく人混みの中を抜けた頃には、グッタリだ。


だから、ビックリするって言ってたのね。


納得。


「最初に会ったホストの奴ら、けっこう有名なホストクラブのNo.1、2と、オーナーなんだよ」


「そうなんだ!」


No.1とか、ちょっと憧れる。


「いつか、一緒に行ってみような」


「うん!行きたい!」


ホストクラブとか、実は少し興味があったんだよね。


竜二となら、心強いし。

ちょっと楽しみ!


そんな事を考えていたら、一件の大きな家屋に着いた。


純和風の造りで、大きな壁の間からは池が見え、庭には松の大木が立っている。


「旅館?」


ここに泊まるのかな?


なんて、思っていたら、

「オレの家…」


い、家!?

「ええ~!!」


何より一番、それに驚いた。


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