秘密の彼氏
何だか、竜二は楽しそう…。


我が家のお風呂以上に大きい玄関には、高そうな絵やら壷が飾られている。


「竜二さん、お帰りなさい」


一人の男の人が出迎えた。


「あっ、愛美。こいつは、オレの組の者」


「初めまして…」


なんて、ガタイのいい人なんだろう…。


「いらっしゃいませ」


そう言って、その人は頭を下げる。


もう怖いよ~。


竜二に引っ張っられるまま、長い廊下の先にある部屋へと、連れて行かれた。


「ここが、オレの部屋」

「竜二の?」


そこは、ベッドやソファーが置かれた、洋風のインテリアになっていた。



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